綾部中学校のナガサキ修学旅行(1996~2000年)

●最初のナガサキ修学旅行 1996年5月
・事前学習
 ヒロシマとナガサキを結ぶ修学旅行事前学習資料を作成活用
・当日
 「ふりそでの少女」著者松添博氏の被爆体験講話
 ふりそでの少女像の前で平和集会…「ふりそでの少女」を合唱

3度目のナガサキ修学旅行 1998年5月
・事前学習
 山本典人氏の被爆体験談と、韓国での孫基禎選手の授業
 各班担当原爆関連遺構に応じた事前学習(42班)
 全校生徒の約7分の1の110通の保護者メッセージをニュースで掲載
・当日
 原爆関連遺構訪問と、それに関わる方からお話を聞く(42班)
 在日韓国人被爆者朴ミンギュさんの講話
 ふりそでの少女像の前で平和集会…「ふりそでの少女」を合唱
・旅行後
 あやべ市民新聞で修学旅行論争…二人の生徒も投稿
 地域懇談会でも長崎修学旅行すべて高い評価
 体育祭の色演技での表現活動
 強制連行・空襲・原爆投下・平和都市宣言・合唱で表現
 文化祭での舞鶴朝鮮初中級学校の招待
 事前学習でビデオ「残された名刺」による全校平和学習
 文化交流…朝鮮文化と綾部中学校の文化交流
 ナガサキ修学旅行まとめ記念冊子(600ページ)発行

全国でのふりそでの少女像の学習

●ナガサキ修学旅行…明峰中学校(兵庫県川西市)
 1998年度綾部中学校実践を継承発展
 ふりそでの少女像の前で平和集会

●文化祭演劇…陶化中学校(京都市)

ナガサキ修学旅行実践のための手引き

●ふりそでの少女像建立のドラマ性と平和教育の価値を再認識
●中学生が感銘する観点
 ①中学生たちが福留志なさんが娘を思う気持ちに共感
  →母の娘を思う気持ち
 ②気持ちで行動し、ふりそでの少女像をつくった中学生に共感
  →自分たちに何ができるのか、何かできる
 ③その取り組みが全国規模に展開し、社会を動かしたことへの共感
  →困難に対して、勇気を与えてくれた
   …全国の作文から 石垣島第二中学校の生徒作文例

●中学生を引き寄せたもの
 ①ビデオ(DVD)は8分~16分まで経過が、特集含めニュース報道番組
 ②絵本「ふりそでの少女」、小説「ナガサキに翔ぶ」(1997年度課題図書)
 ③像建立に関わる語り部がいる
  像制作者(余江勝彦)、事務局長(伊達順子)、事務局(吉田武彦)
  当時の中学生(田中あかね他)
 ④福留志なさんの遺品…柳ごおりと美奈子ちゃんが着た?晴れ着
 ⑤合唱曲
  梅原司平さん「折り鶴」「ふりそでの少女」の曲
  「愛は元気ですか」(梅原司平著)の手記は曲想を考える資料
   …被爆者の思い、福留志なさんの思いを事前学習
 ⑥何と言っても近い地域教材
  綾部・福知山・舞鶴は近いことからくる親近感・現実感
  綾部の中学生こそ、母校・綾部市の先輩たちの偉業として学べる
  そして、綾部市を理解し、綾部の発展につながる

●現地ナガサキで関連した学習を深めることが可能
 福留美奈子ちゃんの住んでいた竹の久保町散策、被爆柿の木など
 「悲しき別れ荼毘」の場所、滑石町散策…滑石中学校が平和ガイド
 福留美奈子ちゃんの母校、城山小学校で学ぶ…嘉代子桜など
 ふりそでの少女像の碑前祭を続けてくれている活水高校から学ぶ

●中学生・高校生の自主活動のさらなる展開を学ぶことが可能
 活水高校を通して碑前祭・ふりそでの少女像のそうじ