ナガサキへの旅(2022年)

2022年8月6日から11日まで恒例のナガサキへの旅に今年も出かけました。7日に像のそうじ、8日に碑前祭、8~10日には語り部活動を行いました。今年は4名の参加で、約130名の方が「ふりそでの少女像」に出会いに来ました。

3日間の語り部活動を終えて感じたこと

*「広島は行ったことはありましたが、長崎は初めてです。一度来たいと思っていました。」という方が結構おられました。*ここ最近の語り部活動では「9日が長崎に原爆が落ちた日だとは知らなかった。ニュースで見て訪れました。」というような方が複数以上おられました。今年はそのような方には出会わず、原爆を意識して来ている方が多かったと思いました。*大学生の「核がないと平和を守れないという意見があるが、一発で多くの人が亡くなる核で本当に平和が守れるのだろうか」という言葉が多くの心の中にあるのだと感じました。考えなければと思った人も多かったと思います。

8月8日(月)から8月10日(水) 語り部活動

8月10日(水)

12:00までの語り部活動で、3グループの方々と話をしました。昨日までと違ってぐっと訪問者は減りました。ただ、昨日夕食で声をかけた2名も訪ねてきました。

*長崎は初めて、しっかり見学していきたいです。

あとはみんなで撤収作業を行いました。

8月9日(火)

午前中には3年ぶりに小倉からウクレレおじさんとその家族が来られて、「ふりそで合唱団」が急遽編成されました。「ふりそでの少女」などの歌をみんなで歌いました。

11:02黙とう  像に向かって行いました。

この日は昨年も出会った方や家族連れ、修学旅行の下見、いこいの広場で絵本の読み語りを聞いてなど様々な方々が訪れました。高校生1万人署名の集まりまで時間があるのでと長崎の高校生3名もいこいの広場から像を見にあがってきました。イランとバングラデッシュからの留学生(父親)家族は原爆投下のこの日に合わせてきたとのことでした。

*元気なときはいつもこの像まで来て、お水をあげて私も一緒に飲みます。少女たちと話をするのが日課です(数年前に長崎に)。2歳で被爆しましたが、ほとんど覚えていません。これからも来ます。*小学校の修学旅行で長崎に来て、原爆資料館を見た時の衝撃が忘れられません。大人になって原爆についてもっと知りたくなりました。

8月8日(月)

2020年、2021年とオンラインで開催されたピースフォーラム(主催:平和推進協会、委託:長崎市)がリアルで開催されたため多くの中・高校生が訪れていて久しぶりに若者の姿をたくさん見ました。京都府福知山市からの参加者にも出会い、うれしい思いをしました。また、おやこ記者(主催:日本非核宣言自治体協議会)もリモート開催でしたが、3年ぶりのリアル開催で像の前で写真を撮っていました。

外国の方は日本で仕事をしている方か留学生の方でした。フランスからの方は戦争が起こっていて「怖い」と、日本にいるとはいえ身近な戦争ととらえている様子がうかがえました。

熱心に話を聞いてくれたスロヴェニアの
大使館の方にTシャツをプレゼント

*子どもと一緒に平和を学び考えることが大切だと思いました。*今回の話を多くの方に伝えたいと思います。(多数)*たくさんの人が訪れている。みんな平和を願っているのだと実感しました。*原爆資料館を見て核兵器はいらないと思いました。*平和のためのサークルを立ち上げようと考えています。証言会を開こうと思っているので長崎へ勉強に来ました。(積極的な大学生)

8月8日(月) 碑前祭

8:00から開始の碑前祭でしたが、明け方からばらばらと雨音がします。なかなかやみそうもない雨に「時間をずらすかな」という声も聞こえます。ところが、8:00前に雨はぴたりとやみ、予定通り碑前祭は実施されました。

活水高校平和学習部主催の碑前祭は2005年から行われています。碑前祭はまず黙とうから始まり、活水高校あいさつ、慰霊の言葉(像制作者:余江)、平和の願い(活水高校)、綾部での活動報告(ふりそでの少女像をつくる会)、献鶴・献花、最後に活水高校コーラス部と参加者で「ふりそでの少女」「折り鶴」を歌って終わりました。

今回は私たちが最近3年夕食を食べに行っているお店の家族が参加しました。そこで話した「ふりそでの少女像」に関心も持ち、ふたりに出会いに行ったり学校で話をしたりしてくれていました。ちょっとした出会いが繋がっていきます。

8月7日(日)に長崎に到着し、テントを張ったりイスやテーブルの準備をしたりの作業から開始しました。その後、16:00頃から活水高校平和学習部の生徒たち3名が合流し像のそうじを行いました。

準備中にも原爆資料館のいこいの広場で紙芝居「ふりそでの少女」を聞いた方が像の前にやって来られました。