ふりそでの少女像が道しるべ
ふりそでの少女像をより深く知るために -碑銘・碑文が示唆するもの-
碑銘がつくられた経過
元立命館大学学長の末川博氏の「未来を信じ、未来に生きるそこに青年の生命がある」(「わだつみの像」の碑文)から、「未来に生きる子ら」の像として、当時の中学三年生たちと福留志なさんに提案した。
今の情勢は厳しくても、未来を信じ、未来のために平和への取り組みを続けようという思いが込められている。安斉郁郎氏に面会し了解を得た。最終的に 「未来を生きる子ら」というのが正式な碑銘となった。
碑文がつくられる経過
札幌で全国教研集会があり参加した。北海道歴史教育者協議会の全国交流会が持たれ、真夜中に札幌郊外の大雪に埋もれた像と碑文を見るために案内してくださったのが、札幌藻岩の碑の会の小松豊氏だった。
私は畳1枚分以上のその碑文を見て、この像をつくった人達の思いを込めなければならないことを深く思った。当時の綾部中学校3年社会科と国語の教員で共同で作成した。
碑文は次のように構成されている。
1.情勢・歴史観
2.像が建立されるに至った経過
3.世界に平和を築いていく道筋と決意
ふりそでの少女像をつくる会の活動の特徴
●子どもたちが平和・戦争に関わる学習をする
●足元の地域から、戦争・平和を考える
●現地に行き、実物を見て、人に出会う学びを大切にする
●ときどきの子どもの個性に応じた学びをする恒例行事
●恒例行事
・1月初旬 アンネのバラ接ぎ木会(綾部)
・8月8日 ふりそでの少女像碑前祭(長崎)
・8月24日 浮島丸殉難者追悼集会(舞鶴)
ふりそでの少女像をつくる会の変幻自在の学びとは
ふりそでの少女像をつくる会では子どもたちが常に現地に行き、実際のモノを見て、人に出会い、学ぶことを大切にしてきました。また、その時々の子どもに応じて、学びや表現の手法を変えてきました(以下に分類し「学び」を紹介)。